相模原市で初めての市民後見人が誕生しました
高齢化の進展に伴い、認知症などにより成年後見制度の利用が必要となる高齢者の増加 に対応するため、高齢者が住み慣れた地域で尊厳を持って生活を送ることができる地域包 括ケアシステムの一環として、同じ市民としての目線や立場で活動を行う「市民後見人」 を養成する研修を、平成27年度から本市で実施しています。
この度、平成29年3月に約2年間に渡る研修を修了した市民後見人候補者1名が、横 浜家庭裁判所相模原支部より成年後見人として選任され、9月から活動を開始いたしまし た。
今後においても、市民後見人養成研修修了者が成年後見人として選任され、活躍されるこ とを期待しております。また、引き続き市民後見人養成研修を実施し、地域で支え合う人材 の育成に努めてまいります。
○ 選任された市民後見人及び選任を受けてのコメント 市内中央区在住 60代 女性
「同じ地域で暮らす人に、市民の立場で寄り添った支援ができれば幸いです。」
○ 選任までの経過
平成27年10月 7日 市民後見人養成研修(第1期生)開始 平成29年 3月27日 市民後見人養成研修修了
(市民後見人候補者名簿登録 全16名) 6月30日 受任調整会議実施
(市民後見人対象事案の選定及び推薦候補者の決定)
○ 今後の活動支援
選任された市民後見人に対する支援については、相模原市社会福祉協議会に委託し、定 期的な面談を行うとともに、書類作成など円滑な活動に対する支援を実施します。
また、市民後見人養成研修修了者を対象として、制度改正等への対応やスキルアップを 目的としたフォローアップ研修を実施します。
以 上 平 成 2 9 年 9 月 2 9 日
相 模 原 市 発 表 資 料
担 当 中 央 高 齢 者 相 談 課 電 話 042- 769- 8349
相模原市市民後見人制度の概要
1 市民後見人とは
認知症等で判断能力が十分でない方の権利を守るため、裁判所に「成年後見人」として選任され た市民のことです。本人に代わって必要なサービスの契約や財産管理を行い、本人の生活を支援し ます。
※ 相模原市で市民後見人となるには、養成研修に参加していただく必要があります。
2 市民後見人の主な活動内容
判断能力が十分でない方に代わって、契約手続や財産管理を行います。
【例】・必要な介護サービスの契約や手続き(身上監護) ・税金や光熱費などの日常的な金銭の支払い(財産管理) 市民後見人の活動対象
・市が成年後見を申し立てる事案において、身上監護が中心の方を対象とします。なお、これ 以外の事案については、弁護士等の専門家に依頼します。
3 市民後見人養成研修の内容
7月 市民後見人養成研修に関する説明会(※ 市広報で案内) 9月 市民後見人養成研修開始(第1期生は10月から開始)
9月:基礎研修(成年後見制度に関連する法律、市の制度等について学ぶ) 12月:実務研修(成年後見制度の申立て方法や実例について学ぶ)
翌年1月:実践研修(高齢者施設への体験実習等)
4月:現場研修(後見業務の同行や、書類作成を学ぶ) 翌々年3月:修了面接、候補者の登録
翌々年4月∼ 市民後見人として受任(予定)
4 市民後見人養成研修受講者数(平成29年9月現在)
【修 了】第1期生(平成 27∼28 年度)16名
【受講中】第2期生(平成 28∼29 年度)12名、第3期生(平成 29∼30 年度)11名
5 市民後見人となるまでの流れ